県境を自由に越えられなくなって、「自由を奪われた生活」をたっぷりぷりと実感中。
政府の自粛要請より、民間の自粛警察のほうがこわいもんねー。
それに、コンビニのトイレ貸出し中止拡大が、わたしを完全に自粛させた。
効果絶大。
田舎はコンビニ以外に利用出来るトイレがぜんぜんないところばかりで、県内の山の中の車のお散歩すらコソコソ行けなくなった。
そろそろ普通の生活を取り戻す流れになってきてるけど、他県に自由に遊びに行けるようになるのはまだまだかなー。
でもー。
どこにもドライブ出来ないっていうのにー。
うふふ。
車を買い換えてしまったわたし。
いままでのは、お父さん好みの「走り」をたのしむタイプの車だったけど。
買い換えた車は、「だらだら過ごす」のをたのしむタイプ。
もちろん、わたしが一括で払えるぐらいやっすい中古車。
また車屋のおじさんに相談して、山を走りまわって大丈夫な状態のを選んでもらったから安心。
車内が広くなって、たーっぷり荷物が乗せれる。
シートをフラットにしなくても、のんびりごろごろ出来る。
何日も車中泊が出来ちゃう車。
それが目的。
また、なんにも決めずにふらっと走って、山の中にもくもくはいりこんで、何日か車中泊でドライブを続ける。
そういうのが、ものすごーくやりたい。
早くまた、そういうの、やれるようになってほしい。
何枚もブランケット積んで。
ふかふかごろごろクッションもいくつか転がして。
着替えやタオルを詰めたカバンを乗せて。
非常食や非常用ライトや電池式ラジオも乗せて。
レインブーツ、ビーサン、スコップ、バケツ、保冷ボックス、レジャーシート、ゴミ袋。
いままでのドライブで、必要をかんじたものをいろいろ積み込んで。
あとは、また好きなところに行けてのんびり遊べる時期が来るのをわくわく待つ。
ニンゲンには、不要不急が必要。
あちこちで、自粛を守れない人たちのニュースを見聞きするけど。
守れないことが、わたしはとても健全にかんじる。
天気がよければ出かけたくなるし。
休日は外食したくなるし。
人に会いたくなったり、おしゃべりしたくなったり。
ストレス解消に娯楽はだいじ。
そういう衝動が人の健全性だとおもう。
わたしは何日もだれとも会わない孤独は好きだから苦にならないけど、ドライブに行けないことがこんなに苦痛だとはじぶんでびっくり。
その健全な欲求をガマンして必死で自粛を守って、また安心して暮らせる世界を取り戻そうとする。
そんな時期に、無駄に怯えたり何かを非難するより、じぶんにたのしいことを考えて過ごそう、って、ある時からわたしはじぶんを切り替えた。
マスクの手作りをたのしむようになったり。
アルコールに頼らない除菌をいろいろ工夫したり。
混みすぎてるスーパーを避けた買い物の方法を考えたり。
そんな中で、仕事のない日に空を見上げて、無性にどこかに走りに行きたくなる衝動がどんどん強まって。
ドライブの動画見たり、ドライブムックを買ったり。
千葉に行きたいよー、って切なくなったり。
とにかく走りたい。
好きなだけ走って、あちこちで美味しいもの食べて、お店の人といろいろおしゃべりして、いろんな景色に感動して。
そして、車でぬくぬく寝るのが、ものすっごいたのしい。
不要不急の夢たくさん。
車を買っただけで、なんかうれしくなって、じぶんの駐車場でぬくぬく寝て自宅で車中泊。
わたしが起きたらボンネットで猫が寝てたし。
あ。
給付金はねー。
いろいろタイヘンなお父さんに寄付することにした。
なんだかんだと身内の中で、エッセンシャルワーカーなわたしが、いちばん低所得ながらも収入が安定してた。
身内でいちばん感染リスクも高いけど、わたしはひとりぐらしだし、身内はみんな都民だからだれとも濃厚接触出来ないし。
家族に伝染す心配なく、生活費の心配もなく。
じぶんの面倒だけみればいい身勝手な暮らしを保ててることに安堵。