2020年08月02日

静かな花火

さいきん、また気持ちが落ち気味で、コロナ鬱みたいなものだとおもう。

うちの地域は感染者が出たら、特定騒ぎが起こってる。
どこかのお店から出ると、従業員が感染するなんて、って批難の電話をかける人たちもいて。
こんな地域で感染したら、おしまい。
ここで暮らしていけなくなる。
地元の人たちがそう話す。

そんなのもあって、いつまで感染病から逃げきれるか、疲れたきぶんがまたもりもりしてきて、ウツみたくなった。

バイトがない日は、人がいない場所に車で逃げ込む。
途中の休憩場所も、地元のスーパーや飲食店よりぜんぜん人がいない。

車中泊ドライブの最中に、ぐうぜん、花火を見た。
大規模な花火大会はだいたい中止になってるけど、ローカルな小規模花火。

ほんとにぐうぜんに、通りかかった20分後の時刻に花火をやります、って看板見つけて、「えー。今夜だー。いまから見れるー」ってうれしくなって、車を停めて、はじまるまで暗闇で待ってた。

人と離れて見物してください、って看板が辺りにぽつぽつ立ってたけど、予告時間に集まってきた人たちは、そんなにいなかった。

15分間だけの花火。
一発ずつ違う花火がきれいで、マスクをしたみんなは歓声をあげずに静かに見上げてて。
ピカピカな月と星がチカチカきらめく墨色の空間に、花火の音しかしなくて。

でも終わったら、離れてる人たちからさざ波のような拍手が聴こえてきた。

ぜんぜん派手な音をたてない拍手が、遠く遠く離れた人たちの間で広がる。

それからみんな静かに帰ってって、暗いその場にわたしひとりになった。

拍手をしてたら、なんか涙が出た。
声もあげずに、静かに花火を見る夏。
こんな感染病の不安がはやくなくなるといいな。

静かな花火は、ひとときの癒しをくれて、それといっしょに、なんだかわからない静かなかなしみに包まれる。




posted by ぴの at 09:51| オーランド ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月19日

本を買う

風邪をひきそうになると焦って、じぶんの落ち度をいろいろ見つけようとして、こころがおかしくなる。

またドライブに出るようになって、車の中で寝て、明日もあさってもこうして帰りたくなくなる。

村上春樹おじさんの新刊を好きな本屋さんで買った。

世界がどんなふうになっても、春樹おじさんが小説を書いてると、なんだか大丈夫な気になる。

本はやっぱり紙のが好き。

色とか手触りとか、なんだか好きなかんじの本だとしあわせになる。
大事にカバンにいれて帰る。

夕べは毛布の暖かさを味わいながら夜通し山道を走ったのに、昼間の街は夏みたいな日射し。

いま、ラジオで翻訳の話してる。
本を書く人の話はおもしろい。




posted by ぴの at 13:32| オーランド ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月23日

不要不急のお買い物

県境を自由に越えられなくなって、「自由を奪われた生活」をたっぷりぷりと実感中。

政府の自粛要請より、民間の自粛警察のほうがこわいもんねー。
それに、コンビニのトイレ貸出し中止拡大が、わたしを完全に自粛させた。

効果絶大。
田舎はコンビニ以外に利用出来るトイレがぜんぜんないところばかりで、県内の山の中の車のお散歩すらコソコソ行けなくなった。

そろそろ普通の生活を取り戻す流れになってきてるけど、他県に自由に遊びに行けるようになるのはまだまだかなー。

でもー。
どこにもドライブ出来ないっていうのにー。

うふふ。
車を買い換えてしまったわたし。

いままでのは、お父さん好みの「走り」をたのしむタイプの車だったけど。
買い換えた車は、「だらだら過ごす」のをたのしむタイプ。

もちろん、わたしが一括で払えるぐらいやっすい中古車。
また車屋のおじさんに相談して、山を走りまわって大丈夫な状態のを選んでもらったから安心。

車内が広くなって、たーっぷり荷物が乗せれる。
シートをフラットにしなくても、のんびりごろごろ出来る。

何日も車中泊が出来ちゃう車。
それが目的。

また、なんにも決めずにふらっと走って、山の中にもくもくはいりこんで、何日か車中泊でドライブを続ける。
そういうのが、ものすごーくやりたい。
早くまた、そういうの、やれるようになってほしい。

何枚もブランケット積んで。
ふかふかごろごろクッションもいくつか転がして。
着替えやタオルを詰めたカバンを乗せて。
非常食や非常用ライトや電池式ラジオも乗せて。
レインブーツ、ビーサン、スコップ、バケツ、保冷ボックス、レジャーシート、ゴミ袋。

いままでのドライブで、必要をかんじたものをいろいろ積み込んで。

あとは、また好きなところに行けてのんびり遊べる時期が来るのをわくわく待つ。

ニンゲンには、不要不急が必要。

あちこちで、自粛を守れない人たちのニュースを見聞きするけど。
守れないことが、わたしはとても健全にかんじる。

天気がよければ出かけたくなるし。
休日は外食したくなるし。
人に会いたくなったり、おしゃべりしたくなったり。
ストレス解消に娯楽はだいじ。

そういう衝動が人の健全性だとおもう。

わたしは何日もだれとも会わない孤独は好きだから苦にならないけど、ドライブに行けないことがこんなに苦痛だとはじぶんでびっくり。

その健全な欲求をガマンして必死で自粛を守って、また安心して暮らせる世界を取り戻そうとする。

そんな時期に、無駄に怯えたり何かを非難するより、じぶんにたのしいことを考えて過ごそう、って、ある時からわたしはじぶんを切り替えた。

マスクの手作りをたのしむようになったり。
アルコールに頼らない除菌をいろいろ工夫したり。
混みすぎてるスーパーを避けた買い物の方法を考えたり。

そんな中で、仕事のない日に空を見上げて、無性にどこかに走りに行きたくなる衝動がどんどん強まって。

ドライブの動画見たり、ドライブムックを買ったり。
千葉に行きたいよー、って切なくなったり。

とにかく走りたい。
好きなだけ走って、あちこちで美味しいもの食べて、お店の人といろいろおしゃべりして、いろんな景色に感動して。
そして、車でぬくぬく寝るのが、ものすっごいたのしい。

不要不急の夢たくさん。
車を買っただけで、なんかうれしくなって、じぶんの駐車場でぬくぬく寝て自宅で車中泊。

わたしが起きたらボンネットで猫が寝てたし。

あ。
給付金はねー。
いろいろタイヘンなお父さんに寄付することにした。

なんだかんだと身内の中で、エッセンシャルワーカーなわたしが、いちばん低所得ながらも収入が安定してた。

身内でいちばん感染リスクも高いけど、わたしはひとりぐらしだし、身内はみんな都民だからだれとも濃厚接触出来ないし。

家族に伝染す心配なく、生活費の心配もなく。
じぶんの面倒だけみればいい身勝手な暮らしを保ててることに安堵。






posted by ぴの at 15:06| オーランド ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする