2018年01月21日

おうちシネマ

あしたの雪がどれぐらいなのか、天気予報みててもぜんぜん読めないー。
ってことで、火曜までひきこもれる準備はした。

おっけーぐーぐる。←ぜんぜんわかってないのに言ってみたかった



暮れから、本だけじゃなくて、いくつか映画のDVDを見たので、その感想もわすれないうちに(もうわすれかけてるけど)書いとく。



エル・クラン [DVD] -
エル・クラン [DVD] -



レンタルショップで流れてたこの予告編だと、なんかコメディっぽい軽さが感じれるから、「あ、なんかおもしろそー」って軽いきもちでレンタルして、見た。

そしたら。
この映画、こわいー。

実話、ってとこが、フィクションのホラーよりこわい。
実話だから、実際の事件はぐぐってみてね。

主人公は、1980年代前半のアルゼンチンのプッチオ一家。
軍事政権から民主政権に移りかわったころ、プッチオ家の家長であるお父さんは、軍事政権時代の政府で重要ポストについてて、地元で人望厚いエリート。
長男はラグビーのヒーローで、親子共々、地元住人たちから慕われてて。

でも、政権交替でお父さんは失職しちゃって、まさかの無職。
だからって、いまさら「エリート」な社会的地位を捨てる気にはなれなくて、エリート暮らしを保つための収入源として誘拐ビジネスをはじめるの。
それも、「家族のために俺を支えろ」ってお父さんに言われると、逆らえない息子たちも一緒に誘拐に参加。

地域のお金持ちを誘拐して高額の身代金を要求するんだけど、この人たち、人質をちゃんと返さないでヘーキで殺しちゃう。
息子の親友もさらって殺しちゃう。

誘拐した人質は、なーんと、家族みんなで住んでる「自宅」に監禁。
ただ縛って監禁するだけじゃなくて、ヘーキで暴力もふるっちゃう。

息子は稼いだ身代金でサーフショップをひらいて、そこでお客としてきた女性と恋に落ちて婚約して、しあわせな暮らしをして。
ひとりの息子だけ、誘拐に手を貸したくないから、って家族を捨てて逃げる。
お母さんと娘たちは、自宅の一室から一日中聞こえる「悲鳴」に、いろいろ察しながらも、お父さんや息子に問い詰めることもなく、「知らないふり」をして、しあわせに暮らしつづけて。

とにかく、この家族の「倫理観」の狂いかたが、ものすごいこわい。
ものすごい「家族の結束」は、お国柄なのかなー、っておもうけど、だからって、家族ごと倫理観が狂っちゃってるのがこわい。

それに。
「ひゃーっ」ってびっくりするのは、この家族の倫理観だけじゃないからねー。
実話だから、この一家、ちゃんと逮捕されて、それで事件が明るみに出て、こういう映画も作られたわけだけど。

この家族が逮捕後どうなったか、って、調べてみてね。
日本で暮らしてるわたしには、「どひゃーっ」って、その顛末が理解できなくて、異国との倫理観のちがい、にびっくりくり。

映画としてもおもしろかったし、これが実話とおもうとこわさも倍増、で、借りてきてアタリ、の映画だった。

これー。
お父さんよりー。
長男がいちばん、こわいよねー。←見た人に言ってる



紙の月 DVD スタンダード・エディション -
紙の月 DVD スタンダード・エディション -

原作はずーっとまえに読んで、消しちゃったブログのどれかに感想書いたけど、どんな感想抱いたか、もうわすれちゃってる。
(ブログを消しちゃう、って、書いたことのなんの意味もなくなるね)

映画は気になってたから、やっと見た。

原作とかなりちがう。
なにがちがう、って、小林聡美さんのキャラなんて原作にないから。
だけど。
この映画、いちばんよかったのは、小林聡美さんだった。

主演の宮沢りえさんは、わざとあんな老けたかんじの顔立ちをさせたの?
でも、映画の中では、大学生の彼の「おねーさん」って間違われるぐらいに若くて、わりときれいで魅力的な外見、みたいなかんじの演出だったから、なんであんなにやつれたかんじの見ためなのか、この違和感がずーっとあった。

原作でも(もうそんなにおぼえてないけど)、生活に疲れ切ってやつれたかんじのキャラではなかった……気がする。

それと、映画ではこの主人公の主婦の心理がぜんぜん描けてないから、ただ若いオトコに貢いだだけの薄っぺらいストーリーになっちゃったとこが残念。
小林聡美さんのほうが「主」のキャラでもいいぐらいの魅力がある。
仕事に「プロ意識」があって、でも、そういう厳しさを「女性行員」には求めてない職場の空気が表現されてて、そんな環境で「プロフェッショナルな女性」は疎まれて閑職に追いやられる。
それなのに、それでも「仕事をするプロ意識」を捨てることもなく、凛としたプライドを保てる「オトナの女性」。

この映画ですごいとこは、こんな魅力的なキャラを映画独自で創りあげた、ってとこだとおもう。

原作では宮沢りえさんの役の主婦だって、なぜ横領をしたのか、そのお金はカノジョにどんな意味があったのか、そこが描かれていたはずなのに、映画でその描写があまりかんじれなかったから、主人公が物語的になんの魅力もないキャラクターになっちゃってる。

とくに、あの最後。
『模倣犯』の映画で、中居さんの首がすっ飛んでっちゃったぐらいの「ひどさ」だよねー。
ぜんぜん原作のタイのシーンが活きてないじゃん。

ってことで、わたしには「がっかり映画」だった。



君の名は。 -
君の名は。 -

お正月にテレビでやったみたいだよねー。
でも、テレビがないわたしは、そんなの知らないから、そのまえに人んちの大画面で見ちゃった。

予告編の映像があまりにきれいだから、見てみたかった、ってのと。
さいしょ聞いたときは、大袈裟な歌詞だなー、ってぜんぜんいいとおもわなかった「ぜんぜんぜんせ」の歌、ストーリーを知ってから「なるほどー」って、急に「いい曲」に聞こえてきて、音楽に惹かれて、ってのと。

それで、「まあ、一度は見てみたいよねー」ってかんじだったから、やっと見た。

うーん。


うーん。




うーん。






んんん。

絵はー。
たしかにー。
きれいー。

だったけどー。

とくに、部屋の中とか、あんまりリアルすぎて、ここまでリアルならアニメである必要ないぢゃん。
みたいにかんじてしまったわたし。

あと。
キャラの絵が、わたしにはあんまり好みじゃなかったかも。

男女交換物語は『転校生』って名作で(これ、親が好きでDVDが家にあったし)、「異性のカラダ」にあれこれ焦るシーンが既に印象的だったから、わたしには「いまさら」感があって。

その「入れ替わり」のシーンも、なんかすごい飛ばしすぎで、あらすじを先に知ってないとなんかよくわかんないかんじ。

あの「村」を救う展開だって。
なんかねー。
「肝心のぶぶん」の展開がいろいろと「雑」っていう気がしちゃって、そういう演出なのかもしれないけど、わたしにはあんまり合わない作風だった。

なんどもやり直して救うのかとおもったら、そんな繰り返しもなかったし。

あんなに映像はこまかくてすごいのに、ストーリー展開はなんであんなに粗いのかなー、って、かんじちゃったんだよねー。

この監督さんのいままでの作品の紹介も見たけど、この人はこういうストーリーが好きなのかなー、ってとこがちょっとおもしろかった。



それから [DVD] -
それから [DVD] -

ずーっとまえに親と見たなー、っておもって、そのときの感想がもうぜんぜんおもいだせなくて。
それがたまたまレンタルショップで見かけたから、もういちど見てみたくなって借りた。

原作は何度も読んだし、わたしはこの小説、好き。
でも、ずーっとまえに(10代)映画を見たときには、たしかこんなにいいとはおもわなかった気がする。
それが、20代半ばになったいまのじぶんが見たら。

うわー。
こんなにいい映画だっけー。

って、うっとりした。

抑揚をおさえたセリフ。
薄暗い明治の家。

この演出が、「原作のにおい」をそのまんま再現してる、ってかんじ。

あの小説をもとにシナリオを書いて映像作品に仕立てた。
っていうより。
あの小説の文章をそのまま映像にした。
っていうかんじ、なの。
(このちがい、わかる?)

小説を朗読して「音声化」するのはあるでしょ。
ああいうかんじで、小説をダイレクトにビジュアル化したような映画。

それを意図的にやったんだろうから、この監督さん、すごい。

ただ、ひとつだけ。

代助さんが三千代さんに、とうとう告白するシーン。

「僕の存在には貴方が必要だ。どうしても必要だ。僕はそれだけの事を話したい為にわざわざ貴方を呼んだのです」

  -『それから』 夏目漱石 -


ふたりが向かいあって話すシーン、ね。
ここで三千代さんに、原作にはない余計なセリフを言わせちゃってる。

映画だと三千代さんの心理がわかりにくいから、わざわざ言語化したのかもしれないけど。
三千代さんが、なんで代助を好きなのに平岡とケッコンしちゃったか、その本音を語らせちゃってるの。

ここの「余計なセリフ」は、三千代さんをものすっごーーーーーーーい安っぽいオンナにさせてる。
これは要らないセリフだったよねー。

って、わたしはおもったけど。
映画って、わりと低い年齢層にも理解できるようにシナリオを書く、とも聞いたから、仕方ない加筆だったのかなー。

でも。
やっぱり、三千代さんに要らないセリフだったとおもう。
原作の三千代さんは、そんなことを言うキャラではないとおもうから。

このシーンを見てて、「あれ?こんなこと言う人だっけ?」みたいな違和感があったから、原作をひっぱりだしてきてセリフを照らし合わせたの。
それぐらい、わたしは「違和感」をかんじて、シナリオのセリフってほんとだいじだねー、ってものすごいおもった。

セリフひとつで、キャラクター性に矛盾が出たりするねー。

でも、三千代さん役の女優さん。
原作の三千代さんのイメージそのまんま。
この女優さん、ものすごいきれい。
顔立ちだけじゃなくて、話し方とか仕草とか、とにかく存在そのものが、きれい。

ヴィヴィアン・リーのスカーレット・オハラ、とか、メリル・ストリープのミランダ・プリーストリー、みたいに、「三千代」はこの藤谷美和子さんがぴったりすぎる。



また長くなっちゃったので、映画もわけて。
(本もわけて、って言ったまま、つづきはいつ書けるのでせうか)


そんじゃーまたのー。






posted by ぴの at 21:23| オーランド ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月19日

本の墓場と図書館の迷路に魅せられて

年が明けて、一月ももう下旬になって、なんか来週は大寒波(なんかー、予報みたらー、最低気温がすごい数値なんだけどー、どーどーどー)で雪が降るみたい。
でも、今日は家の中、暖房いらないぐらいにあったかい。

晩秋のころから、ヒマさえあれば本を読み、モノを書き、の、なんかいろいろ文章まみれな「文活」に勤しんでた。
ブクログに登録するのもめんどくさくなったので、読んだものの中から覚えてるのだけ、テキトーにブログに読書記録みたいなこと書いとく。



天使のゲーム〈上〉 (集英社文庫) -
天使のゲーム〈上〉 (集英社文庫) -

上下巻、完読。
人生の中で「いちばん」って言いたくなるぐらいの鳥肌モノの小説だった。
内容もすごいよかったけど、とにかく文章がすごい。
わたしはなんでこんなにも語彙がないんでせう、って感想書くたびに、じぶんのあたまに呆れちゃうんだけど。
アマゾンのレビューでも高評価だよねー。

美しい比喩。
深みのある文学的表現。
ひたひたとじぶんの中に満ちてくる物語の世界に浸りきるトリップ感。

ざっくりしたあらすじは。

舞台は1917年のバルセロナ。
母親に捨てられ父親に死なれて天涯孤独になった17歳のダビッドは、新聞社で雑用係をしてたら、たまたま掲載予定の原稿が落ちて、急遽、シメキリまで数時間しかないのに差し替えの小説原稿を書くことになる。
それが評価されて、バルセロナの大富豪のビダルの後押しで作家の道を歩みはじめる。
ペンネームで書いたシリーズものの小説が大ヒットして、以前から憧れていた『塔の館』に移り棲み、そこの書斎で執筆をつづける。
でも、すごい頭痛に襲われるようになって受診したら、悪性の脳腫瘍、って言われて余命宣告。
ビダルの秘書クリスティーナに恋をしても、いつ死ぬかわからない身となって、ただ片想いしてるだけ。
そんなダビッドは、謎の編集人アンドレアス・コレッリからある執筆の依頼をされる。
その報酬は高額のギャラと余命が限られていたダビッドの命の救済。
生きるためにダビッドは依頼を引き受けるけど、コレッリの正体を探っていくうちに、その執筆依頼は引き受けちゃいけないものだったとわかってきて、コレッリと対決していく。。。

ネタバレになるかもしれないけど、べつにこれは途中でだれでもすぐわかることだから書いちゃうと、つまりは、主人公ダビッドは「悪魔」と悪魔の経典を執筆する契約をしちゃうの。
コレッリが悪魔だとわかってきてからは、ダビッドはもちろん、悪魔のためにそんな執筆をするつもりはなくなって、ダビッドのまえにコレッリと契約した作家の存在を知るんだけど、その人たちも契約を反故にしようとして焼死してて。
相手は「悪魔」だからねー。
生身のニンゲンがぜったい敵うわけないじゃんー。

って、ハラハラしながら読んでたけど、おなじく相手を悪魔と知らずにある契約をしてしまう男が悪魔の罠に堕ちちゃう『エンゼルハート』みたいな展開になるのかなー、ともおもってた。

だけど、こっちの悪魔は、エンゼルハートの悪魔より残酷。
ものすごい切なくて美しい悪魔の仕打ち。

美しい文章で美しい物語を読む。
こんな極上の読書体験ができる本。

出てくる人たちがいろいろステキなんだよねー。
主人公のダビッドも魅力的なキャラクターだけど、ダビッドに「本の世界」を教えたセンペーレ書店のセンペーレおじさん。
ダビッドと途中で絶縁しちゃうんだけど、ダビッドをずっと応援してたビダルおじさん。(この人、わたし、大好き)
ダビッドが恋をしたクリスティーナ。
ダビッドに恋をしてたイサベッラ。
それに、悪魔のコレッリ。

イサベッラはさいしょ、わたしはぜんぜん好きになれないキャラで、この物語で唯一「邪魔」っておもう存在だった。
でも、ずっと読み進めていくと、じぶんの恋をとうとう成就させようとしなかったイサベッラのつよさと切なさに胸がキュンとしちゃって、ダビッドとイサベッラのたーくさんの会話がこの物語の魅力の基盤になってるのに気づく。

それと、ダビッドと悪魔のコレッリの哲学的な会話もこの物語のおおきな魅力のひとつ。

それから。
それから。

この作者、カルロス・ルイス・サフォンは、もしかしてハルキスト?、っておもっちゃったわたし。

「光」の表現がそれぞれ独特なんだけど、その独特さがすごい似てて。

それと。

図書館奇譚 -
図書館奇譚 -

これ読んだ人は、『天使のゲーム』の「忘れられた本の墓場」のシーンで、「あれれー?カルロスさんってハルキストー?」っておもわないかなー。(わたしだけ?)

わたしは『天使のゲーム』を読んだあと、ほんとにたまたま偶然に春樹おぢさんの『図書館奇譚』を読んだ。
そしたら、春樹おぢさんの図書館の中に入りこんでくと、なんか『天使のゲーム』の「忘れられた本の墓場」(っていう本だらけのフシギで幻想的な館)のイメージと重なって。
調べたら、出版の時期は図書館奇譚のほうが先だったから、カルロスさんもこれを読んだことがあって、それであの「本の墓場」をイメージしたんじゃないのかなー、って勝手におもったの。

『天使のゲーム』では、この「忘れられた本の墓場」のシーンがものすごい好き。

ここでダビッドが持ち帰ってきた一冊の本を読みといていくシーンは、わたしのあたまには映画の『リング』のあの呪いのビデオで文字がゆらゆらしてる映像のこわさが蘇ってきちゃってゾクゾクした。

クリスティーナの死のシーンは、映画『危険な遊び』の氷が割れて人が落ちちゃったシーンと重なってこわかった。

この小説を読んでると、なんでもかんでもあたまの中では「映像」になっちゃうわたしには、まるで映画を見てるみたいな感覚。
それぐらい、どのシーンも脳内で鮮明な映像になって、音や匂いもわたしは感じ取ってるリアルな錯覚に襲われてた。

映画化しやすい小説だとおもうから、映画化されないかなー。(もうなってる?)

読み終えた瞬間の、涙が出てきちゃうような鳥肌的な読後感を、なんかもっとちゃんとした日本語で書き記したいー、っておもったのに、わたしの文才ではムリだった。
(^_^)

ちゃんと書ける人が、ものすごいいい書評を書いてるブログをみつけたので。
ちゃんとした日本語の質の高い感想を読みたい人は、こっち読んでね。

カルロス・ルイス・サフォン 『天使のゲーム』 20世紀初頭、呪われたバルセロナを語る第一級のエンタメ
http://yottyann.at.webry.info/201208/article_4.html




これだけで長くなっちゃったので、ほかの本は分けて書くー。

またのー。


posted by ぴの at 21:43| オーランド ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月31日

今年の終末期が今年も訪れた

なにもしてないのにことしが終わった。(なにもしてないのにぱそこんが壊れた的)

って一年前の年末にも書いてる進歩のないわたし。
だけど、着実に年齢だけは一年分ずつ進歩してる。
(^_^)



今日はあたたかい。
昼間は13度もあった。
でも、ことしの冬は寒いよね。

東京が6度とかラジオで言ってる夜中に、わたしんちはマイナス5度になってた。
おなじ市内の街のほうが3度ぐらいある明け方、わたしんちに帰ってきたらマイナス6度だった。

なんか、わたしんちの周辺だけ異様に気温がひくいの。
なんでー。

台風22号のときに池になった畑は、乾燥注意報が出まくってるいまだって水がひかなくて、鷺が棲みついて、いつのまに子持ちになってた。

ブログをぜんぜん書かなくなったわたしの近況は。
図書館通いに拍車がかかって、ひきこもってた頃みたいに読書がたのしくて仕方ない日々。

書くお仕事の仲間の超絶びんぼー(って自称してる)なモノカキ氏が、ものすごい偶然にもおなじ大家さんの物件を斡旋されて、わたしがいるからって引っ越してきて、超絶ご近所さんになった。
でも、わたし、その人のこと、キライなの。
っていうか、かかわりたくない、の。

でも、その人はわたしのこと、「トモダチ」だとおもってて、びんぼー仲間同士たのしくびんぼー暮らしするつもりで越してきて。
建物的にはぜんぜんちがうし、敷地が繋がってるっていうだけで、家賃もぜんぜんちがうし(あっちは単身か夫婦ふたり暮らし向きで、しかもかなり古い物件だからものすごい家賃やすいらしい)、車がないとまともに生活がなりたたない場所なのに運転免許もない人で、さいしょっからわたしをアテにしてるかんじが、ものすっごーーーーーーーーーーい迷惑。

書く仕事だけじゃ食べていけないからバイト探す、って言ってて、わたしのバイト先で働きたいって言いだしたから、「うちは人手がものすごい足りてるからムリだよー」ってウソついて拒絶した。
引っ越してきた日にすぐうちに来て、うちの中の間取りを見たがったけど、わたしはだれも家に入れない主義だから、って断った。
お米とか重いものは自転車で買いにいくのがタイヘン、ってグチられたから、「なんで車がないと買い物にも行けない場所で探したのー」って言ったけど、「なんとかなるとおもった」ってノンキなかんじで言うけど、でも、そのうち車をアテにされそう。

いろいろ仕事的事情があって、ムシとか出来ない関係だから、ほんと、迷惑。

ことしは、うちからいちばん近かった一戸建てのある区域が、なんでかぜーんぶ更地になって、そのまま空き地になってる。
だから、その住宅区画のためにあったバス停が撤去されて、ついでにいろいろバス路線のコストカットがあったみたいで、笑っちゃうけど(笑いごとではない)、わたしんとこの大家さん物件がちらほらある地域に「バス」がまったく来なくなって陸の孤島化した。
大家さんはなんかすごい怒ってたけど、行政的に見捨てられたみたい。
高齢者や、どうしても移動の足がない家には、福祉バスで対応するんだって。

それで、家賃を下げるしかなくなったらしくて、わたしんちの家賃もいっしょに一万以上下がった。
わたし的には万歳な話。
ついでに、こんな不便になったんだから、住民税も割り引いてくれればいいのに。

駐車場に棲みついてたネコたちは、人懐っこいのはぜーんぶいろいろ貰われてった。
わたしとお喋りができたネコも、いつのまに消えた。
残ったのは、人には懐かない、凛とした「野獣」っぽいネコたち。
でも、わたしは少しずつ相手にして貰えるようになって、真夜中のネコ会議に参加が許された。
知能指数的に「こいつはニンゲンではないドーブツレベル」って判断されたのかも。
(●^_^●)

お仕事的近況は。
来年はいよいよミステリを書くー。
(っていう依頼があって、いま、慌ててるとこ)

二次使用料が年金的安定収入になってて、まだ数年はそのまま契約がだいじょーぶそうなので、不労所得のありがたさを実感。
そのまま貯金してたほうがいいとおもったけど、わたしに40代という人生はほぼ無いのだから(30代はどれだけ元気かわかんないし)、いろいろ自由に動けるうちにいろいろ使ってもいいなー、っておもって、ときどき無駄遣いをしてる。

このまえは都内に仕事で出かけて、飲んで終電逃して、いつもならどこかで始発待ちしてたけど。
その晩はビジネスホテルに泊まった。(ひとりで)
ビジネスホテルだとそんなに高くないし、朝ゴハンは700円でバイキングが使えて、なんかちょっとたのしかった。
都内なら、ホテルの近くにはいくらでもやすい飲食店はあるしねー。
これからはこんなふうに、ビジネスホテルぐらいならときどき使ってもいいなー、っておもった。

葉山方面にしょっちゅうドライブに行く話をいろいろしてたら、そこらへんに「別荘」持ってる人が、ぜーんぜん使わないから好き勝手に使っていいし、棲みついてもいい、って言ってくれた。
温泉もあって、小さいプールもあるの。

ぎゃー、すっごいお金持ちー、ってぐらいの、ものすごい別荘だからびっくりした。
(さいしょは断ってたけど、なんども言われたから、いちどだけひとりでドキドキしながら中をのぞきに行ったの)

船もいろいろ持ってる人で、免許取って好きに乗っていいよー、って言ってくれて。
免許ないなら操縦はだれかテキトーにいつでも頼めるから、たまにはトモダチやカレシ(いません)と大島でも行ってきたらー、って太っ腹な人。

じぶんがものすごい底辺にいたから、経済的な上層にいる人たちと接点なんか持ちようがないとおもってたけど。
オトナになると、いろんな人との接点がおもったより開放的にあるもんなんだねー、って、このところのわたしはおもう。

まえにも書いたけど、底辺校で仲よしのトモダチはいわゆる「資産家」っていうとこの、いわゆる「御曹司」とケッコンしたし。
(そういう層を狙ってたわけじゃない)

わたしはねー。
さいきんねー。
地元の「資産家」のおぢさんたちに、やたらモテるの。
(これは自慢話のたぐいではない)

地主農家が多い地域だから、「ただのおぢさんやおばさん」に見える人たちがかなりの資産持ってて、自宅も大豪邸(都内の芸能人が自慢してる豪邸なんか比べものにならないぐらいのおっきな豪邸)、みたいな家庭がわりとある。
それでー。
わたしはバイト先ではだれにでも(仕事だから)ニコニコ愛想よくしてるから、年配の人たちにはウケがよくて。
それで、地元資産家のおぢさんたちから、いろいろ誘われる。
愛人的なお誘いとか、後妻の座のお誘いとか、息子の嫁のオファーとか。

世の中高齢化すると、ただ「20代」っていうだけでものすごい価値があるみたいに扱われるもんだねー、って、さいきんのわたし、いろいろびっくりしちゃう。
80に近いおぢさんから、生活費はぜーんぶ面倒みてあげるからバイトなんて辞めちゃったら?って言われたけど。
ひゃー、こんな年になっても(結構「おじーさん」な見た目な人だから)、まだえっちな相手が持てちゃうぐらいの体力あるんだねー、って、ほんと、びっくり。

早朝勤のとき、常連の高齢なおぢさんからいろいろ誘われてたら、一緒にシフトにはいってたおばさんが、「ムシ除けムシ除け」って、そのおぢさんを追い払ってくれた。
悪いムシはつけたらダメ、って言って、これからムシ除けしてくれるんだってー。

こういうのは、ほんとに「モテてる」っていうわけじゃないから、なんか金銭的な契約関係を申し込まれるたびに、20代の若さに価値をつけられながら、わたしという個人はやっすく見られてるよねー、ってがっかりする。
がっかりするのは、やすく見られちゃうようなじぶんに。

わたしはだんだんと「オトコギライ」になりつつある。
男の人はつまんない。
わたしが、「オトコ」とたのしい関係を築くのが上手じゃないせいなんだけど。

話がいろいろ逸れてる。

バイトのほうの近況は。
深夜勤以外もいろいろワンオペになった。
それだって、まだ「ヒトリ」入ればマシ。
かんぜんにだれもシフトに入れない日も出てきて、仕方なく店長がワンオペしてたけど。
ワンオペに疲れた店長が、勝手にシフト表にわたしの名前を書いてくるようになって。
さいしょのうちは、店長もタイヘンだよねー、って仕方なく入ってたけど、そのうち、そういうシフトの「後書き」が常態化がしてきたから、わたしもさすがにキレた。
店長代理はシフトに入りすぎて、カラダ壊して入院中。

バイトはうちのお店、さいきんは毎月時給がじわじわ上がってるし。
募集のポスターの時給が毎月、書き換えられてる。

ここら一帯、どこかの店舗が時給の最高値になると、すぐに近隣ぜんぶ横並びになる。
そうやってバイトの取りあい戦争勃発中。
だから、ぜんぜんだれも来ないと、またどこかが上げる。
それで、また近隣一斉にあがる、ってかんじで、この業界の時給の高騰が止まらない。

夜勤のワンオペの防犯的には、コナン見てたら世良さんの截拳道、わたしも習いたくなった。
截拳道って、どこで習えるのー。



体調はじわじわと悪化はしてる。
ほんとにじわじわと「悪く」なっていくので、病魔っていうのは誠実で勤勉なものなんだねー、って感心しちゃう。

でも、じぶんでいろいろ調べたりもするから、医学的な知識が増えるのはおもしろい。
病院って、出されたクスリの最低限の説明は薬剤師がするけど、こっちの質問すべてには意外に応えて貰えないんだよね。
っていうか、病院の薬局の薬剤師だって、ちゃんとクスリのことわかってないんじゃないのー、っていう知識が曖昧な人がおおくてびっくりする。

わたしの場合、飲みあわせや病気との兼ね合いで禁忌なクスリが多々ある。
クスリの成分って、名称がちがうふうに書かれてるものもあるから、ちゃんと調べないとなにがじぶんにキケンなクスリか把握しきれない。

Aっていうクスリがわたしには禁忌で。
でも、これを飲まないと持病のひとつのBが治せなくて。
でも、Aのクスリを飲むとBの病気は改善されるけど、ほかの症状は深刻に悪化する。

さて、わたしはどうすればいいでせう。

みたいな、日々、ナゾナゾなカラダの問題に悩んでる。

お医者さんによっても、これは飲んでヘーキ、って言う人と、ぜったいやめときなさい、って脅す人とそれぞれ。
わたしの病気は、いろんな科にかかる症状がいろいろ出るんだけど。
科の先生によって対処の方針がぜんぜんちがうから、わたしはどうすればいいのー状態に陥ってる。

だから、インターネットでクスリのメーカーの説明書(一般人向けじゃなくて専門的なの)を探して読み漁って、じぶんで治療プランをいろいろかんがえてみて。
それで、いちばんメインな科の主治医にそれを提示して、これだとどうか、って聞いて、それでダメな点、OKな点を教えてもらって、全体的な治療法を選んでってる。

いろんな科にかかるようになって、そこの担当看護師さんと仲よくなるのがいちばん、っていうのがわかってきた。
看護師さんは、医師になにか問題があると、やんわりそれを教えてくれる。
はっきり「先生の言う通りはよしたほうが……」なんてことは言わないけど、「ほかの先生にも聞いてみたら?」「ちがう病院でもいちどかかってみたら?」みたいに言ってくれるの。
反対に、なんかとっつきにくいお医者さんだと、看護師さんが「あの先生、ぶっきらぼうだけど面倒見はいいから、安心して相談して平気だから」って言ってくれたり。

クスリの種類が一気に増えた。
それも、毎食後、朝夕食後、起床後、就寝前、食間、週○回、バラバラ。
どれをー。
いつー。
飲めばいいのー。

って、もう毎日が混乱するから、いろいろ飲み忘れてる。
これを飲み忘れるとものすごいやばい、っていうクスリもあるけど、それすら忘れちゃうから、もうどうでもいいよねー、って開き直ってる。

どうせぜんぶただしく飲んだって、この病気、治るわけじゃないんだから。
飲まなかったせいで完治する病気が不治になった、とかっていうなら、後悔絶大だけど。
飲んでもどうせさいごはたのしくないゴールに行き着くのさー、ってことなら、なんかノンキになれる。

ぜんぜんマジメに病人やれないおれ。やれやれ。

このまえは、バイト中にものすっごい頭痛が起きて。
いきなり急速にものすごい頭痛になって、耐えれなくて、トイレでものすごい吐いた。
このまま死ぬ気がするー、って、ほんと、そのときはホンキで死ぬんだとおもった。

ものすごい吐きつづけて、シフトの相方がびっくりして救急車呼ぶって騒いで、でも救急車呼ぶ電話するヒマもないぐらいにレジが混んだから、わたしがトイレからずるずる事務所に行ってじぶんで呼ぼうとした。
でも、電話で話すことができないぐらいの強烈な頭痛で、事務所のゴミ箱にも吐いて、救急車も呼べないじゃんー、って、じぶんの持ってた市販の生理痛のクスリを口に放りこんだの。
ほんとは2錠飲まないといけないのに、1錠しか取りだす気力がなくて、それ飲みこんで頭痛で動けないままジッとしてたら。

5分も経たないうちに、あんなすごかった頭痛があっさり消えてびっくり。
一体なんだったのー、っていうぐらいに頭痛がぜーんぜんなくなったの。
生理痛にはもうそんなに効かないぐらいにカラダがそのクスリに慣れきってたのに。

だけど、水無しで飲んだから、一時間ぐらいしたらこんどは猛烈な胃痛に襲われて、救急車は呼ばなかったけど、わたしはバイトの帰り道に病院に駆けこんで、胃薬もらって帰った。
頭痛が死ぬほどすごかった、って話をしたら、胃腸科より脳みそ科に行きなさい、って怒られて、それでそっちによろよろ行って頭の中身の立体写真を撮ったら、べつになんにも死ぬような原因はなかった。

ストレスですねー、って言われて、それきり頭痛は起こらなくて、胃薬のおかげで胃痛もすぐ治って、わたしはぴんぴん生きてる。
あのとき、救急車呼んでたら「大騒ぎしちゃってー」って恥かいてたよねー。
呼べないぐらいのすっごい頭痛でよかった、っていうオチになんか納得いかない('_')



あのね。
さいきんのおれ、またラジオCMにモヤってる。

ボが付く外国産の車メーカーのCM。
ディーラーにお金持ちっぽいお得意様が来店して、セールストークをして車を買わせるっていうストーリー。
えぐぜくてぃぶなお客さまに最先端仕様のお車をオススメしますよー、みたいなセールストークに、そのおぢさん客はあっさりと「2台もらおう」って言うの。
そんなスマートなお買い上げをありがとー、っていうCMなのさー。

これって、ここのメーカーは、こんなんでいいのー。
って、いつも聞くたびに突っ込み返してるおれ。

だってさー。
こういうメーカーにとって、じぶんとこの車を気に入ってくれるお客こそが「お得意様」ぢゃないの?

このまえ見た刑事コロンボで「提督」って呼ばれてる造船所の経営者が殺されちゃう話で。
その「提督」が、昔はうちの船はほんとに海が好きな人が買ったけど、いまは金持ちがステータスのためにしか買わない、って不機嫌に言うシーンがある。
(正確なセリフは忘れちゃったけど)

この「ボ」のつく車のCMも。
最先端仕様があなたさまにはふさわしい、なんてステータスをセールスしてるだけ。
だから、黙ってすぐに買ってくれる客を「スマート」だって持ち上げてるけど。

車好きな人なら、もっといろいろ車の仕様に突っ込んで聞くよね。
じぶんの求める機能性をあれこれ並べ立てて、「ここはどうなの?」っていちいち細かいことも確かめて、実際に触ったり乗ったりして、それで「体感」にフィットする車を買う。

うるさいぐらいに質問する客ほど、じぶんとこの車を納得して買って、長く愛してくれるもんだとおもうけど。
たくさん質問して、充分に悩んで、ゆっくり納得いくものを決めてください、っていうメーカーの構えをわたしは理想だとおもうから、ステータスを売りにしたセールストークに、「2台もらおう」なんて大根2本買うみたいにスマートに買ってくれることが、メーカーのよろこび、なんて、あんまりに浅いよねー、ってかんじちゃう。

このCMはセールスマンの視点で、モノヅクリの視点じゃない。
スマートに2台売れるより、1台を時間かけて納得して買ってくれるお客を歓迎するメーカーの姿勢を出したCMのほうが、「誠実」に映るのに、ってわたしはおもった。

技術を売る、ってそういうことじゃないの?
大根だって、どんなバイオテクノロジーで最高級の味を出した、なんて説明するより「これ食べてみて、奥さん」って試食させたほうが、ほんとに「味で売る」自信を感じれる。

あれはあんまりいいCMじゃないよね、っておもうのは、わたしだけなのかなー。
(けっして高級外車を買えない僻みではないでござる)


ではではよいお年をー。




posted by ぴの at 00:06| オーランド ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする